微小管は代表的な細胞骨格であり、キネシンや細胞質ダイニンのようなモータータンパク質のレールとなっている。我々はヒト坐骨神経の解析から、神経細胞における細胞骨格としての微小管は従来の概念と全く異なった形態をとっていることが分かり、非定型微小管と名づけた。ヒト脳組織からタンパク質を抽出し、微小管重合の際に共沈させた。次にマウス坐骨神経でも同様の実験を行い、ヒト坐骨神経に特異的に存在する微小管結合タンパク質を質量分析器で同定した。同定されたタンパク質の組み替えタンパク質を作製し、チューブリンと重合実験を行い濁度の変化からチューブリンの重合に与える影響を解析し候補タンパク質の同定した。
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