オルガネラコンタクトは時空間的にダイナミックに変動する立体的な機能領域であり、2次元的解析では、近接した小胞体とミトコンドリアの切断位置によってMAMの有無が異なることから重大な欠陥が指摘されていた。実際にMAMを制御するMfn2に関して、解析法の違いから相反する結果が報告され混乱を招いている。私たちが3次元走査電子顕微鏡を用いてミトコンドリアとMAM構造の実態を3次元で可視化することに成功したことより、生体内の膜コンタクトの観察には3次元解析が有用かつ不可欠であることを示すことができた。今後、3次元解析技術を駆使することによりオルガネラコンタクトの基本原理の解明が期待される。
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