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2019 年度 研究成果報告書

腫瘍随伴マクロファージを標的とした新規がん治療法開発のための戦略的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04060
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関熊本保健科学大学 (2019)
熊本大学 (2017-2018)

研究代表者

竹屋 元裕  熊本保健科学大学, 保健科学部, 教授 (90155052)

研究分担者 藤原 章雄  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (70452886)
大西 紘二  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特任准教授 (40613378)
哈 斯塔  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 研究員 (00644840)
西東 洋一  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 研究員 (20783567)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード腫瘍随伴マクロファージ / 腫瘍微小環境 / トリプルネガティブ乳癌 / 未分化多形肉腫 / CD163 / CD163欠損マウス / 新規がん治療法 / 天然化合物
研究成果の概要

トリプルネガティブ乳癌ではM2型腫瘍随伴マクロファージ(TAM)の浸潤と腫瘍増殖が相関し、未分化多形肉腫ではCD163陽性M2型TAMの浸潤と不良予後が相関した。マクロファージ(Mφ)と肉腫細胞との共培養で野生型に比べCD163欠損Mφで腫瘍増殖が抑制され、CD163欠損マウスでは移植肉腫の増殖が有意に抑制された。その機序としてCD163を介してMφによるIL-6産生が増強し、腫瘍増殖が促進されることを証明した。CD163の発現を抑制する天然化合物探索を行い、イカリソウ由来のepimedokoreanin BがMφと腫瘍細胞の双方でStat3活性化を抑制し、マウス移植腫瘍の増殖を抑制した。

自由記述の分野

病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌微小環境は癌治療の新たな標的となっており、中でも腫瘍随伴マクロファージ(TAM)は多様な機序に基づいて、多くのヒト腫瘍の増殖進展を促進することから、新規癌治療の標的として注目される。私どもはM2型TAMがヒト癌の増殖を促進することを示し、M2型TAMのマーカー分子であるCD163が直接的に腫瘍増殖に関与することを明らかにした。更に、CD163の発現を抑制する天然化合物を同定し、マウスの移植腫瘍の増殖を抑制することを示した。本研究は、天然化合物によるM2型TAMの抑制が腫瘍抑制に有用であることを示しており、TAMを標的とするヒト癌治療への応用が期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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