研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで疾患に関与するnon-coding RNAは、miRNAやlincRNAしか明らかでなかった。しかし、本研究によって、新たなncRNAとしてeghRNAが単離された。一部のeghRNAは、U1 snRNAの一部から転写されることが示された。また、肺癌で発現が高いeghRNAは、SUV39H1, CDK2AP1, CCL2, ABCC6, METといった腫瘍発生に関連する遺伝子の発現を制御していた。しかし、eghRNAの生理作用は、まだ不明な点も残っている。疾患との関連も今後の検討課題である。しかし、今後次世代シークエンサーの普及により、多くの疾患でのeghRNAの解析が期待される。
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