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2019 年度 研究成果報告書

SLC15A4によるリソソーム生合成制御と炎症制御

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04070
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験病理学
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

反町 典子  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 分子炎症制御プロジェクト長 (30217468)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードアミノ酸トランスポーター / マスト細胞 / リソソーム / mTORC1
研究成果の概要

免疫細胞に高発現するアミノ酸トランスポーターSLC15A4は、エンドリソソーム小胞に局在してToll様受容体(TLR)7およびTLR9が媒介する炎症応答に必須の役割を果たす。
本研究では新たに、SLC15A4がmTORC1を介してリソソーム生合成のマスター転写因子TFEBの機能を制御することにより、マスト細胞の分泌顆粒形成と恒常性の制御を担うことを明らかにした。さらに、内因性のI型インターフェロンによるマスト細胞の新たな制御機構を発見した。本研究はマスト細胞によるアレルギー応答の新たな制御機構を明らかにしたものであり、新たな疾患制御戦略に有益なものである。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マスト細胞はアレルギー応答を担う細胞であり、分泌顆粒の放出によって即時型アレルギー応答が惹起されるほか、免疫応答の調節に重要な役割を果たす。アミノ酸トランスポーターSLC15A4およびI型インターフェロンによるマスト細胞の分泌顆粒形成の制御機構は、新規メカニズムの発見であり、アレルギー応答におけるマスト細胞の機能制御法の開発に有益な知見である。またリソソームと分泌顆粒の生合成制御は不明な点が多く、本研究は、免疫学や細胞生物学領域に新規性の高い知見を導入したのみならず、I型インターフェロンが用いられる肥満細胞腫治療に新たな可能性を提示するものである。

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公開日: 2021-02-19  

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