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2019 年度 研究成果報告書

ACTパートナー薬剤耐性対策を目的とするマラリア原虫由来メフロキン耐性遺伝子同定

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04071
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 寄生虫学(含衛生動物学)
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

岩永 史朗  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20314510)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードマラリア / 薬剤耐性
研究成果の概要

薬剤耐性マラリア原虫の世界的な蔓延は、マラリア治療の大きな障害となっている。薬剤耐性原虫対策には薬剤耐性遺伝子の同定が重要であるが,有効なアプローチはまだ開発されていない。本研究では、人工染色体技術を用いて薬剤耐性株のゲノムライブラリーを薬剤感受性寄生虫に直接作成し、そのライブラリーから薬剤スクリーニングにより薬剤耐性遺伝子を同定するゲノムワイド機能スクリーニング法を用い、患者由来寄生虫株から新規メフロキン耐性遺伝子としてATP結合カセットトランスポーターである多剤耐性トランスポーター7を同定することに成功した。本研究の成果はマラリア薬剤耐性問題に重要な貢献をすると期待される。

自由記述の分野

寄生虫・衛生動物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マラリア治療にはアルテミシニンとパートナー薬剤(メフロキン・ピペラキン)による併用療法(ACT)が用いられる。しかし現在、パートナー薬剤に対する耐性が蔓延しており、耐性を回避するパートナー薬剤の選択がACTの成否の鍵となっている。最適なパートナー薬剤を選択するためには耐性原虫の蔓延状況を正確に把握する必要がある。しかしピペラキンとは異なりメフロキン耐性原虫の蔓延状況は未だ正確に把握されていない。これに対し本研究の成果はメフロキン耐性を監視する絶対的な分子マーカー(耐性遺伝子)を与える。これにより正確な疫学調査に基づく最適なパートナー薬剤の選択が可能となり、成功率の高いACTを提供できる。

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公開日: 2021-02-19  

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