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2019 年度 研究成果報告書

HLA結合抗原ペプチド変異はヒトマラリア感染免疫を変化させるか

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04072
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 寄生虫学(含衛生動物学)
研究機関長崎大学

研究代表者

平山 謙二  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (60189868)

研究分担者 水上 修作  長崎大学, 熱帯医学研究所, 准教授 (00508971)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード熱帯熱マラリア / 無症候性 / HLA遺伝子 / マラリアワクチン / 多型性 / 抗原変異 / ケニア / フィリピン
研究成果の概要

年間40万人が死亡する熱帯熱マラリアには、重症、症候性、無症候性の、病態の異なるマラリア患者が存在している。これらの病態形成にはHLAを始めとする宿主の免疫能個体差およびマラリア原虫遺伝子の多様性が相互に関与していると考えられる。そこで、マラリア感染症の病態形成メカニズムを免疫遺伝学的な観点から解明することを目的として、各病態群の感染原虫およびヒト宿主遺伝子群の多型を次世代シーケンサーにより解析した。フィリピン島嶼部住民由来の血液サンプルから得たDNAから、マラリア原虫遺伝子、中でもワクチン候補として重要視されているTAM遺伝子の増幅、解析に成功し、遺伝子多型の存在を明らかにした。

自由記述の分野

免疫遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

熱帯熱マラリアはサブサハラアフリカの5歳以下の乳幼児の死因のトップであり、ワクチンなどの予防法の開発、確立は急務となっていることから、T細胞性免疫の重要性に着目したワクチン開発が広く行われている。しかしこの際に最も問題となるのが実験や効果に対する評価方法である。ヒトの感染免疫をワクチンなどの介入研究以外で評価することは実際には非常に困難であることから、本研究のように、宿主、病原体遺伝子双方についてゲノム情報を取り出し、解析することは重要で、とりわけ患者のHLA型と原虫変異抗原の配列情報から実際の患者の細胞性免疫反応の変異による影響をある程度予測、検定することで可視化が可能になる。

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公開日: 2021-02-19  

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