マラリア原虫オーシスト形成期のオーキネートからオーシスト壁に発現している原虫蛋白質について原虫および媒介蚊の生物学的特徴を明らかにすることは、将来、オーシスト形成期をターゲットとした新マラリア征圧戦略構築に発展すると考えられる。さらに、媒介蚊と原虫の相互因子の関係(寄生や感染を許す関係等)の理解、ひいては媒介蚊への侵入門戸である吸血時における媒介蚊の病原体認識因子の解析や病原体相互関係の包括的理解に繋がり、学術的な広がりが期待できると考えられる。以上の様に、様々な蚊媒介性の感染症研究に対して横断的に応用可能な基盤研究である事から、本研究成果の波及効果は非常に高いものであると考えられる。
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