研究成果の概要 |
百日咳は百日咳菌感染による発作性咳嗽(咳発作)を主徴とする呼吸器感染症である。本研究課題ではマウス感染モデルを用いて、百日咳菌による咳発症メカニズ ムの解明を目指した。 その結果、咳発作には百日咳菌の3種の病原因子, A, B, C が関わっており、Cが発咳のトリガーとなり、その増幅と持続にはA因子が必要で、B因子は修飾的に発咳を増幅することが判った。 さらに、AーC因子を百日咳菌から精製して投与したところ、生菌感染あるいは菌体破砕液投与と同程度の発咳が見られた。この結果から,A-C因子が発咳因子 であることが確定的となった。
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