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2020 年度 研究成果報告書

新規培養系を利用したB型肝炎ウイルス侵入機序・宿主因子の包括的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04085
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

渡士 幸一  国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 治療薬開発総括研究官 (40378948)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードHBV
研究成果の概要

B型肝炎ウイルス(HBV)の組織・種特異的感染を理解し新たな予防・治療法を確立するには、HBVの細胞侵入機構を解明することが必要である。本研究では申請者らが樹立した高効率HBV感染感受性細胞株を用いて、HBV侵入に必須な宿主因子を同定した。またHBVの標的細胞への吸着後過程の制御機構およびその抗ウイルス薬同定への有用性を明らかにした。一方、HBVの細胞吸着に重要な分子要件および吸着を標的とした阻害薬を同定した。これはHBV感染に必要なウイルス-細胞相互作用機構を示すだけではなく、細胞のHBV感受性決定を決定するメカニズムを提供するものである。

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでHBVが侵入受容体NTCPを介して標的細胞表面へ吸着した後にどのように侵入するかはほとんど明らかでなかったが、本研究によって上皮成長因子受容体(EGFR)がHBV-NTCP複合体の細胞表面からのエンドサイトーシスに必須であることを明らかにした。またEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるゲフィチニブはHBV感染を抑制することが示された。このことは、HBV侵入が、NTCPを介した吸着およびEGFRを介した内在化と多段階に制御されていることを提唱するものであり、またEGFRが新たな抗HBV薬の標的となることも示したものである。

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公開日: 2022-01-27  

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