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2019 年度 研究成果報告書

抗酸菌による宿主免疫抑制活性を担う分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04087
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関大阪大学

研究代表者

山崎 晶  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (40312946)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード抗酸菌 / 免疫抑制
研究成果の概要

抑制性免疫受容体が認識する抗酸菌由来脂質を同定した。受容体欠損マウス由来のマクロファージ、樹状細胞を用いて抗酸菌に対する応答を調べた結果、特定の ケモカイン産生が選択的に上昇していることが明らかとなった。受容体欠損マウスと野生型マウスで感染に対する応答を比較した結果、欠損マウスでは抗酸菌抗 原特異的なT細胞応答が増強していることが判明し、結核菌が宿主免疫を回避する分子機構の一端が明らかとなった。また、PGLを認識する活性型、抑制型受容体 を同定した。このヒトにおける抗酸菌応答をマウスで再現するため、ヒト受容体BACトランスジェニックマウスの樹立に成功した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

欠損マウスでは抗酸菌抗原特異的なT細胞応答が増強していることが判明し、結核菌が宿主免疫を回避する分子機構の一端が明らかとなったことにより、抗酸菌、中でもとりわけ近年増加している非定型性抗酸菌に対する治療戦略が広がると期待される。また、ヒトにおける抗酸菌応答をマウスで再現するため、ヒト受容体BACトランスジェニックマウスの樹立に成功したことにより、成人で有効性が低いBCGワクチンの問題点を改善できる可能性があり、より効果の高い結核ワクチンの開発への貢献が期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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