• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

樹状細胞サブセットによる免疫制御機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H04088
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

改正 恒康  和歌山県立医科大学, 先端医学研究所, 教授 (60224325)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード樹状細胞 / がん免疫 / ケモカイン / 炎症性サイトカイン / 遺伝子改変マウス / 免疫アジュバント
研究成果の概要

樹状細胞やマクロファージなどの抗原提示細胞は、サブセットや局在する組織により機能的特性が異なる。その機能的特性を理解し、その特性に基づいて免疫機構を制御することが重要である。本研究ではまず、がん抗原ペプチドを、抗がん活性の強い樹状細胞サブセットへ選択的に送達させるためのワクチンを作成し、マウスのがんモデルで有効な抗がん免疫を誘導することができた。また、これまで免疫アジュバント作用を持つことが知られていたが作用機序が不明であったコレラ毒素が、マウス腹腔に常在するマクロファージに作用し、炎症性サイトカインの産生を誘導すること、そしてその誘導に関与する分子機構を解明した。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で示した抗がんワクチン療法は、これまで十分機能していなかったがん抗原ペプチド療法を有効に使用できる方法論を示した点で有用であり、マウスモデルで標的となっている抗原提示細胞がヒトにも存在している点からも非常に意義深い成果であると言える。また、マウス組織に常在するマクロファージにおけるコレラ毒素による炎症性サイトカイン産生誘導作用およびその分子基盤を明らかにした点に関しても、その免疫アジュバント作用を有効に活用できる道が開けたことを示している点で非常に重要な成果であると言える。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi