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2018 年度 実績報告書

新規補体測定系の開発と構築により補体関連疾患の病態を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 17H04108
研究機関酪農学園大学

研究代表者

若宮 伸隆  酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (20210867)

研究分担者 松田 泰幸  旭川医科大学, 医学部, 助教 (10532252) [辞退]
森 健一郎  旭川医科大学, 医学部, 助教 (70610236) [辞退]
井上 徳光  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 総括研究員(腫瘍免疫学部門長) (80252708)
鈴木 定彦  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (90206540)
大谷 克城  酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (90396367)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード補体 / 検査系 / 補体関連疾患
研究実績の概要

近年難治性疾患に補体活性化の関与が疑われている。しかし現在、補体活性化と疾患病態を結びつける補体因子の適切な検査やその体制が存在しないために、その詳細は不明である。本研究の目的は、新規補体活性化測定系の開発と構築を行い、標準検査系である補体活性化分解物測定系を再整備・構築し、補体関連疾患の補体活性化病態メカニズムの解明を行うことである。研究は以下の5項目を行った。1.世界標準の補体系検査の構築(国際補体学会が推奨する20項目の検査項目が最終目標)2.新規補体活性化測定系を開発・構築3.疾患確定した既存患者血液を研究1,2の測定系に供し、検査の基準値設定 4.前向き試験で収集する患者血液を研究1,2測定系に供し、 補体活性化度の評価 5.3,4における補体検査値と患者病態情報を得て、本補体関連疾患の補体活性化度の解析。 現時点での本研究成果は、1次版として、世界標準の20項目の検査の半分である10項目(C3, C4,CH50, Ba, sC5b9, C5a, CFH, CFI, C1-INH活性, CFH-IgG)の構築の前段階である。すでにプロトタイプ系が樹立されているので、引き続き10項目の基準値を策定を進めている。25名に関しては、日本補体学会の学術集会2017年度ですでに報告し、70名による基準値について、検討を行っている途中である。2.新規補体活性化系の開発では、新たな細胞培養系にての検証を行っている。3-5の項目に関しては、臨床検体の収集の途中である。今後、サンプルが集まり次第、3-5の検討を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究は以下の5項目を行う計画であった。1.世界標準の補体系検査の構築2.新規補体活性化測定系を開発・構築3.疾患確定した既存患者血液を研究1,2の測定系に供し、検査の基準値設定 4.前向き試験で収集する患者血液を研究1,2測定系に供し、 補体活性化度の評価 5.3,4における補体検査値と患者病態情報を得て、本補体関連疾患の補体活性化度の解析。 現時点での本研究進捗では、1-2については、ほぼ順調に研究は進んでいるが、3-5の項目に関しては、臨床検体の収集に時間がかかっている。理由は、検体収集の学会事務局の移転により、倫理委員会申請の承認に時間がかかり、関係諸機関の調整に時間がかかり、患者サンプルの収集が遅れた。さらに、補体関連疾患の症例数が少ないことも一因にあると考えられる。今後、サンプルが集まり次第、3-5の検討を進める。

今後の研究の推進方策

分担研究者の井上が大阪国際がんセンターから和歌山県立医科大学の教授になり、検体収集の事務局が移転し、倫理委員会申請の承認が遅れた。しかし、倫理委員会の承認後は関係諸機関の調整に時間がかかるも、なんとか患者サンプルの収集を開始で来ている。さらに、補体関連疾患の症例数は少ないながらも、日本腎臓病学会、日本小児腎臓病学会等の連絡網も整備され、歩みは遅いながらも着々と症例は事務局に集まっており、最大限に患者血液の収集が図られており、対応はできている。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Changes in Mannose-Binding Lectin and Collectin Kidney 1 Levels in Sepsis Patients With and Without Disseminated Intravascular Coagulation2019

    • 著者名/発表者名
      Hayakawa Mineji、Ohtani Katsuki、Wakamiya Nobutaka
    • 雑誌名

      Clinical and Applied Thrombosis/Hemostasis

      巻: 25 ページ: 1-6

    • DOI

      10.1177/1076029618821189

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] aHUSによる1次腎喪失後の2次移植例における補体因子の経時的観察2018

    • 著者名/発表者名
      三浦正義、東山寛、大谷克城、若宮伸隆
    • 学会等名
      第55回日本補体学会学術集会
  • [学会発表] コレクチンと補体系について2018

    • 著者名/発表者名
      若宮伸隆
    • 学会等名
      第28回日本メイラード学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 補体の基礎2018

    • 著者名/発表者名
      若宮伸隆
    • 学会等名
      第39回日本妊娠高血圧学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 補体検査システムにおける検査受諾状況2018

    • 著者名/発表者名
      日高義彦、井上徳光、福森泰雄、大塚泰史、大谷克城、若宮伸隆
    • 学会等名
      第55回日本補体学会学術集会
  • [学会発表] Comprehensive analysis of complement proteins and genes in thrombotic microangiopathy in Japan.2018

    • 著者名/発表者名
      Hidaka, Y., Inoue, N., Ohtani, K., Ohtsuka, Y., Sawai, T., Miyata, T., Ohsawa, I., Okada, H., Kinoshita, T., Sekine, H., Tsukamoto, H., Nakao, M., Mizuno, M., Murakami, Y., Horiuchi, T., Wakamiya, N.
    • 学会等名
      27th International Complement Workshop
    • 国際学会
  • [図書] シンプル微生物学(改訂第6版)2018

    • 著者名/発表者名
      小熊 惠二、堀田 博、若宮 伸隆
    • 総ページ数
      474
    • 出版者
      南江堂
    • ISBN
      978-4-524-25483-5
  • [図書] 未来を作るグライコサイエンス―我が国のロードマップ2018

    • 著者名/発表者名
      谷口直之、そのほか
    • 総ページ数
      333
    • 出版者
      日本糖鎖化学コンソーシアム (JCGG) 編
  • [図書] FOCUS「補体」シリーズ2018

    • 著者名/発表者名
      若宮伸隆
    • 総ページ数
      44
    • 出版者
      一般法人日本補体学会

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公開日: 2021-01-27  

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