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2021 年度 研究成果報告書

血中低比重リポ蛋白の性質と生活習慣・代謝異常・動脈硬化に関する地域疫学研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04120
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 疫学・予防医学
研究機関琉球大学 (2019, 2021)
北海道大学 (2017-2018)

研究代表者

中村 幸志  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80422898)

研究分担者 惠 淑萍  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (90337030)
武田 晴治  北海道科学大学, 薬学部, 教授 (80374726)
櫻井 俊宏  北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (60707602)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード低比重リポ蛋白 / 粒径 / ゼータ電位 / 硬さ / 高さ / 動脈硬化
研究成果の概要

地域在住の一般集団における血中の低比重リポタンパク(low-density lipoprotein、LDL)のさまざまな性質を考慮した血清LDLコレステロール濃度と動脈硬化度の関連を明らかにする疫学研究を実施した。取り扱った動脈硬化度は心臓足首血管指数(cardio ankle vascular index、CAVI)及び足関節上腕血圧比(ankle brachial pressure index、ABI)であった。LDLの諸性質(粒径、ゼータ電位、硬さ及び高さ)の中央値で対象集団を層別化したところ、各層にて血清LDLコレステロール濃度とCAVI及びABIの間には関連がみられなかった。

自由記述の分野

公衆衛生学、疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

動脈硬化、特に粥状硬化の形成には、血清LDLコレステロール濃度の上昇のみならず、LDLの粒径が重要である。LDLの粒径、ゼータ電位、硬さ及び高さの大小にかかわらず、血清LDLコレステロール濃度とCAVI及びABIには関連がみられなかったという本研究結果から、CAVI及びABIは血清LDLコレステロールの関与が強い粥状硬化の指標としての意義は乏しいことが示唆された。一方、動脈硬化との関連はなかったものの、ある種のLDLの特性は性別や生活習慣と関連があることがわかり、これを踏まえて、今後、LDLの特性と他の健康指標について探究する研究展開には学術的意義がありそうだ。

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公開日: 2023-01-30  

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