研究課題/領域番号 |
17H04121
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20375504)
|
研究分担者 |
木山 昌彦 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, 副所長 (10450925)
磯 博康 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50223053)
小橋 元 獨協医科大学, 医学部, 教授 (60270782)
佐藤 眞一 千葉県衛生研究所, 技監 (60450920)
北村 明彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (80450922)
斉藤 功 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90253781)
野田 愛 (池田愛) 順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (10616121)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 介護予防 / リスクファクター / 追跡研究 / 要介護認知症 / メタ解析 |
研究実績の概要 |
秋田県井川町、茨城県筑西市、神栖市、栃木県壬生町、群馬県草津町、千葉県鴨川市、大阪府八尾市、愛媛県東温市及び茨城県健康研究において、介護認定データに基づく認知症追跡システムを導入し、それぞれの研究のベースラインデータと突合することにより、要介護認知症発症の追跡研究を行う。健診成績などの古典的要因、食物摂取頻度調査など生活習慣要因のデータや、血清バイオマーカーが共通利用可能であり、各コホートに特異的な生理・生化学的検査データも加えて網羅的に解析する。共通解析が可能な項目についてはメタ解析を行う。解析結果は、若手研究者を中心にライティンググループを組織して計画的に論文化を進める。平成29年度は、以下の作業を進めた。 ①自治体との合意形成と倫理手続き:それぞれのコホートにおいて、自治体との合意形成と必要な倫理手続きを行った。 ②介護認定データ等の収集:統一したフォーマットでの介護認定データの収集・蓄積を、可能な限り過去に遡って開始するとともに、継続して収集するための体制を構築した。研究開始時点で収集が進んでいた鴨川のコホートに加えて、井川、草津のコホートでは認定書類を継続収集したほか、筑西、神栖、八尾のコホートにおいて新たな収集を開始し、データベースの整備を進めた。それ以外の3コホートにおいても、収集に向けて事務手続きまたは技術的作業を開始している。 ③ ベースライン調査の継続実施:各コホートのベースライン調査を継続的に実施した。一部のダイナミックコホートにおいては、フレイルやプレフレイル、サルコペニア、認知機能に関する項目を含む質問紙調査を行った。 解析が進んでいるコホートにおいては、個別に認知症・認知障害をアウトカムとする分析を行い、持続的注意力、食事品目数、菓子類摂取、やせについて学会発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定に従って、データの収集、蓄積が進んでおり、各コホートにおいて、それぞれデータベースの構築や個別の分析などが順調に進捗している。一部のコホートでは、研究者の指導の下、若手研究者を中心に分析結果を学会で発表し、論文化を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
ひきつづき、各コホートにおいてデータの収集体制の維持・構築や、収集したデータの整理、データベース化を進める。平成30年度は、認知症追跡システムの整備・登録の実施、解析データベースの作成、分析項目・方針の決定を中心に研究を進行し、研究成果の公表をさらに進める予定である。
|