研究課題/領域番号 |
17H04123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 静岡社会健康医学大学院大学 (2021) 京都大学 |
研究代表者 |
田原 康玄 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (00268749)
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研究分担者 |
松田 文彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (50212220)
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (70217933)
伊賀瀬 道也 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (90314955)
小原 克彦 愛媛大学, 社会共創学部, 教授 (30260384)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フレイル / 潜在性疾患 / 老化 / 循環器疾患 / 認知症 / コホート |
研究成果の概要 |
2017から2020年にかけて、抗加齢ドックコホート、ながはまコホートで研究に必要な臨床情報・生体試料を収集した。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け当初予定を下回ったものの、可能な範囲で最大数のデータを得た。ながはまコホートにおける循環器疾患の発症登録は、2020年9月発症分まで把握した。 収集したデータを用いた関連解析から、フレイルに関する様々な知見を得た。例えば、循環器のフレイルである起立時の血圧調節障害を来す背景に立位の姿勢が影響すること、睡眠時の血圧上昇に夜間頻尿が関連することなど、循環器、運動器、泌尿器のフレイルが連関することを示したことで、フレイルの意義理解が深まった。
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自由記述の分野 |
老年医学・公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フレイルは、単なる身体機能の衰えの指標ではなく、潜在的な臓器障害の存在を暗示するサロゲートマーカーであることを明らかにすることができた。また、高齢者では様々な医学・生理学的な機能・器質の変化が共存するが、それらは個々に独立ではなく相互に密接に関連することも明らかにした。一連の成果は、フレイルの意義について理解を深めるとともに、フレイルと関連する臓器障害の予防に資する知見にもなった。
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