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2018 年度 実績報告書

遺伝および環境要因の共分散構造モデルに基づく発達障害発症および重症化機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H04137
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

吉益 光一  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (40382337)

研究分担者 津野 香奈美  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30713309)
龍田 希  東北大学, 医学系研究科, 講師 (40547709)
竹村 重輝  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70511559)
柳沼 梢  尚絅学院大学, 総合人間科学系, 講師 (70635440)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード発達性協調運動障害 / 発達障害 / 画像解析
研究実績の概要

平成30年度の実施計画書に記したように、子どもの問題行動評価について、母親と保育士の行動評価のデータを精査し、この不一致の原因を究明する必要性が生じた。
このため和歌山県内の発達障害児専門病院において、新患で受診した3歳~5歳の園児を対象に、宮城県で実施しているのと同じ行動評価票を母親と保育士双方に記載してもらい、その結果を発達障害に高頻度に合併する発達性協調運動障害(DCD)の画像分析と照合することで、母親と保育士どちらの評価がより信頼性が高いかを判断し、不一致の場合には主に子ども運動障害の観点からその原因を究明するための研究を開始した。これには「ディテクト人体動作の画像解析システム」が必要であるが、幼児に運動の安全性に関する研究倫理審査委員会の承認と、この機器の納入とが若干遅れたために、実際の調査の開始は11月からとなった。9月に機器が納入されたが、機器の操作に高度な手技を要したため、その習熟に時間がかかったこと調査開始が遅延した一因である。しかし平成31年3月までに、6名の幼児の極めて詳細な運動画像記録を得ることができた。
一方、宮城県内のコホート調査を継続し、25名の幼児の問題行動の保育士評価のデータを得て、同地区での調査は終了した。しかしながら、本研究課題の本来の目的である共分散構造分析の実施のためには、膨大かつ複雑なデータセットの構築が不可欠であり、東北大学の研究協力者と何度か必要な打ち合わせを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

実績の概要に記したように、調査の開始が11月と遅れた上に、宮城県のフィールド調査でも25名しか子どものデータが集まらなかったので、全体としては遅れている。しかしながら、平成31年度も画像解析は継続するので、最終的には目的を達成するに十分な例数が確保できると予測している。

今後の研究の推進方策

子どもの画像解析と母親および保育士の問題行動の評価は、平成31年度も継続して平成32年(令和2年)3月末まで実施する。また平成31年度は、研究協力者の協力を得て、共分散構造分析のためのデータセットを構築し、最終的な統計解析を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 母親の精神疾患および発達障害と子供のADHD傾向2018

    • 著者名/発表者名
      吉益光一
    • 学会等名
      第114回日本精神神経学会学術総会

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公開日: 2019-12-27  

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