研究課題/領域番号 |
17H04151
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
人見 次郎 岩手医科大学, 医学部, 教授 (00218728)
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研究分担者 |
三上 貴浩 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90804419)
村嶋 亜紀 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50637105)
丹野 高三 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (20327026)
寺山 靖夫 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70146596)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | エピゲノム / メチローム / 生物学的年齢 / 末梢血単核球 |
研究成果の概要 |
「東北メディカル・メガバンク計画」登録者の中の196名の末梢血単核球について、DNAメチル化状態の個人間バリエーションの高いCpG領域の中から、20%以上の個人間バリエーションを示す2MCpG領域についてキャプチャシークエンス法によりDNAメチル化解析を行ない、145名の末梢血単核球のDNAメチローム情報を取得した。既に取得済の384名(男性113名)の末梢血単核球のDNAメチローム情報を探索群、145名(男性75名)を検証群として、細胞年齢のDNAメチル化マーカーを探索した。個人間のバリエーションはおよそ20%の範囲にあると見積もられ、このバラツキは老年層では拡大する傾向を示した。
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自由記述の分野 |
解剖学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は老化のメカニズムを解明することを目的としている。老化はDNAのメチル化が深く関わっていると考えられており、これまでの研究では「細胞分化に関与しているゲノム領域が加齢のDNAマーカーになりやすい」との仮説に基づき、細胞分化に係るDNAのCpG領域を中心にDNAのメチル化解析が進められてきた。しかし、本研究では個人間バリエーションの高い領域に注目し、解析を行なったが、個人間のバリエーションのバラツキは老年層でさらに拡大する傾向を示した。個人間バリエーションの高い領域に注目することで、個人間の「年の取り易さ」の差異を考慮した精度の高い「細胞加齢尺度」の開発できる可能性が高い。
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