研究課題/領域番号 |
17H04169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
中村 稔 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 臨床研究センター, 客員研究員 (40217906)
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研究分担者 |
川嶋 実苗 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (00396706)
人見 祐基 星薬科大学, 薬学部, 特任講師 (10525819)
下田 慎治 九州大学, 大学病院, 准教授 (30279319)
安波 道郎 地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館(ライフサイエンス研究所), ライフサイエンス研究所, 部長 (80244127)
小島 要 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (10646988)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 原発性胆汁性胆管炎 / ゲノムワイド関連解析 / 疾患感受性遺伝子 / 疾患発症経路 / 分子標的 / トランスクリプトーム |
研究成果の概要 |
2010年10 月から日本人PBC のゲノムワイド関連解析 (GWAS)の全国共同研究を開始し、2020年3月までにPBC 2,049 症例とコントロール1,985 例のGWAS 解析から、日本人で有意(P<5.0x10-8))な疾患感受性遺伝子領域を8 ヶ所同定した 。各々の疾患感受性遺伝子領域の中に複数存在する一塩基多型(SNP)の中から、実際にPBC 発症に関与するcausal variantとcausal variant によって遺伝子の発現変化が生じるeffector gene の同定方法も確立し、疾患感受性遺伝子によるPBCの疾患発症の分子機構の一端を明らかとした。
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自由記述の分野 |
内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PBCは遺伝因子に環境因子が加わって発症する複合疾患(complex disease)と考えられているが、その発症や進展機序の詳細は未だ明らかになっていない。本研究により、PBの発症や進行に関わる多くの遺伝因子が免疫反応に関わるものであることが示され、その中でもIFNGとCD40Lが上流因子として中心的な役割を担っていることが示された。本研究に用いられたGWASを基盤とする解析手法は、PBC以外の様々な複合疾患の解析に応用できる学術的意義を有するだけでなく、ウルソデオキシコール酸やベザフィブラートに抵抗して肝不全に至る症例の分子標的の同定・創薬研究に繋がる社会的意義も大きな研究成果と思われる。
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