iPS細胞を用いた心筋梗塞治療の実用化に向けて以下の三つの課題に取り組んだ。 1)慢性心筋梗塞モデルにおける有効性の証明:自家移植を行うために6頭のカニクイザルからそれぞれiPS細胞を樹立した。iPS細胞から心筋細胞を作製し、凍結保存を行っている。2)適切な免疫抑制プロトコールの確立:改良型ルシフェラーゼAkalucを遺伝子導入したiPS細胞株を樹立し、明瞭な発光イメージングが可能となった。3)移植後不整脈のリスクコントロール:iPS細胞由来心室筋細胞をカニクイザル心筋梗塞モデルに移植し(n=5)、移植後不整脈は抑制できる傾向が得られた。
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