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2019 年度 研究成果報告書

骨格筋由来分泌蛋白を標的とした心血管病の病態解明と治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04175
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

大内 乗有  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (00595514)

研究分担者 大橋 浩二  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (10595515)
柴田 玲  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70343689)
室原 豊明  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90299503)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード虚血性心疾患
研究成果の概要

本研究では、運動誘発性マイオカインであるマイオネクチンの虚血性心疾患における役割を解析した。マイオネクチン欠損マウスは対照マウスと比べて、虚血再灌流後の心筋梗塞サイズの増加、心収縮能の低下、心筋でのアポトーシスと炎症反応の増悪を認めた。一方、マイオネクチン過剰発現マウスは対照マウスと比べて、心筋虚血再灌流障害が軽減していた。マイオネクチンの虚血心筋保護機序は、心筋細胞とマクロファージにおけるスフィンゴシン1リン酸分泌増加によるcyclicAMP/Akt経路を介したアポトーシス抑制と炎症反応抑制が関与していた。従って、マイオネクチンは心筋保護作用を有するマイオカインであると示唆された。

自由記述の分野

循環器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国において虚血性心疾患を代表とする心血管病の病態解明及び治療法の確立は最重要課題である。本研究において、運動誘発性の骨格筋由来分泌因子「マイオカイン」であるマイオネクチンが心筋細胞のアポトーシスとマクロファージの炎症反応の抑制を介して心筋虚血再灌流障害を改善することが明らかとなった。従って、マイオネクチンは心筋保護作用を有するマイオカインでありマイオネクチンを標的とした心血管病の創薬開発が期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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