研究課題
①miR-33a/bを改変した初代培養細胞、iPS細胞の解析については、これらの細胞をmiR-33の標的遺伝子の検索に引き続き利用している。②miR-33a/bコンディショナルKOマウスの表現型解析については、miR-33bflox/floxノックインマウスに対して、Albumin-Creマウス、Lysm-Creマウスを交配した場合の変化について解析を追加した。③miR-33a/bによる個体レベルでの新たな恒常性維持機構の解析については、論文をまとめ、投稿中である。④ miR-33a/b特異的人工核酸の生体での効果解析については、塩化カルシウム負荷大動脈瘤モデルについて人工核酸の投与による効果を検討中である。miR-33bノックインマウスに対して大動脈に0.5M塩化カルシウムを大動脈に塗布し、6週間で大動脈瘤が作成できるモデルを応用した。大動脈瘤作成と同時に人工核酸を投与した(PBS投与群、Control核酸投与群(20mg/kg)、anti-miR-33a投与群(20mg/kg)、anti-miR-33b投与(20mg/kg)、anti-miR-33a(10mg/kg)+anti-miR-33b(10mg/kg)投与群の計5群にて検討)。anti-miR-33b投与群において、著明な動脈瘤の改善と組織像の改善を認めた。この理由としては、大動脈瘤の発症の際にはマクロファージのSrebf1の発現上昇からmiR-33bを介したABCA1の発現抑制、さらにそれによる細胞内コレステロールの上昇とLxrの活性化を介したSrebf1とmiR-33bの上昇という悪循環が生じ、これをanti-miR-33bが解除していることが原因と考えられた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 図書 (3件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
EMBO reports
巻: 21 ページ: -
10.15252/embr.201948389
JACC: Basic to Translational Science
巻: 4 ページ: 701~714
10.1016/j.jacbts.2019.06.001
Am J Cardiovasc Drugs
巻: - ページ: -
10.1007/s40256-019-00381-1
Journal of the American Heart Association
巻: 8 ページ: -
10.1161/JAHA.119.012609
http://kyoto-u-cardio.jp/kisokenkyu/metabolic/