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2019 年度 研究成果報告書

慢性閉塞性肺疾患における新規肺組織防御・修復分子の解明に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04180
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

杉浦 久敏  東北大学, 医学系研究科, 教授 (20445092)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード活性硫黄分子種 / 抗老化因子 / 転写因子
研究成果の概要

本研究では、COPD病態における新規の肺組織保護因子の役割を明らかにすることを目的とした。COPD患者の肺では新規の抗酸化分子である活性硫黄分子種の発現が低下していた。動物モデルを用いた検討では活性硫黄分子種産生酵素の遺伝子発現減弱マウスでは病態が悪化し、活性硫黄分子種供与体の投与により病態が改善した。抗老化因子GDF11はCOPDの肺組織、血清中で発現が低下しており、COPD患者の肺で見られる細胞老化に関与し、呼吸機能や運動耐容能とも関連した。COPD患者由来のII型肺胞上皮細胞では転写因子LXH9の発現が著明に亢進しており、肺胞上皮細胞の細胞死に関与することが明らかになった。

自由記述の分野

呼吸器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

COPDの病態は不明な点が多く、とりわけ肺の保護因子の観点からの研究は少ない。本研究で明らかにした活性硫黄分子種は全く新規の内因性抗酸化分子でありヒト肺に存在し、COPD患者肺においてその産生量が低下しており、肺の保護作用を有することを世界で初めて明らかにした。また、COPD患者におけるGDF11の産生低下は、COPDの分子病態のみならず臨床病態とも関連することが明らかになった。LHX9は有望な転写因子でその阻害は肺気腫の進展に貢献する可能性がある。

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公開日: 2021-02-19  

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