研究課題
メッシュシートを用いた上皮シート作成技術確立の一環として、マウスの初代上皮細胞を用いた肺胞上皮のin vitroモデル作成を行った。マウス肺からトリプシンとエラスターゼに処理により上皮細胞を単離した。フィーダー細胞株と共培養し、ヒト細胞における治験と同様に倍加時間が約2.7日の高効率増殖を確認した。また、フィーダーを除去し一般の液体培地に継代すると増殖が速やかに停止することから、不可逆性の不死化(腫瘍化)ではなく培養条件による可逆性の増殖亢進であると考えられた。マウス肺の初代上皮細胞の旺盛な増殖はフィーダーとの共培養下に限定されており、NCI-H441ではみられたようなグリッドに定着した少数の上皮細胞の増殖によるシート形成は得られなかった。マトリゲル溶液を真空乾燥させることにより約5マイクロ・メートルの均一な薄膜を作ることに成功した。さらにこれをパラホルムアルデヒド溶液処理することにより培養基質として十分な強度を得た。この上にマウス肺上皮細胞の気液界面培養を行い、細胞シートの統合性が維持されていることを確認した。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2020 2019
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