研究課題/領域番号 |
17H04195
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
勝野 雅央 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50402566)
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研究分担者 |
橋詰 淳 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00637689)
井口 洋平 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80790659)
佐橋 健太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (90710103)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 運動ニューロン疾患 / エクソサイトーシス / インスリン / DNAメチル化 / Src / TDP-43 / アンドロゲン受容体 / カルシウムチャンネル |
研究成果の概要 |
運動ニューロン疾患は筋力低下や筋萎縮などの症状が進行する神経変性疾患であり、成人では筋萎縮性側索硬化症(ALS)と球脊髄性筋萎縮症(SBMA)とがそのほとんどを占める。本研究では、ALSの病因分子であるTDP-43が膵beta細胞においてインスリン分泌を調整する作用を有することを明らかにした。SBMAについては、原因蛋白質である変異アンドロゲン受容体がDNAメチル化酵素の発現を増加させることおよびSrcのリン酸化を亢進することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
神経内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ニューロンが細胞外分泌などを介して行っている他の細胞との情報・分子伝達の異常が運動ニューロン疾患における神経・筋システム変性の基盤であるとの仮説に基づき、従来にはない画期的な視点で運動ニューロン疾患の病態の本質を明らかにした。この成果は運動ニューロン疾患の進行メカニズムの解明と、それに基づく予後予測や治療法の開発に直結するだけでなく、認知症を含む他の多くの神経変性疾患や筋疾患などの病態メカニズム研究に応用が可能である。
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