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2020 年度 研究成果報告書

GVHDによる腸内フローラ異常の網羅的解析と治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04206
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関北海道大学

研究代表者

豊嶋 崇徳  北海道大学, 医学研究院, 教授 (40284096)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード腸内細菌 / 造血幹細胞移植 / GVHD
研究成果の概要

同種造血幹細胞移植後の腸内細菌叢の変化と移植成績の関連をマウスおよび臨床例で検討した。マウスモデルでは移植後の腸内細菌叢の変化とGVHD重症度、生存率に関連がみられた。WntアゴニストR-spondin1の投与によって腸内細菌叢の回復がみられ、GVHDの軽症化がみられた。1362例の移植患者の日米欧の共同研究において、人種間の差を超えて、移植後の腸内細菌叢の変化とGVHD重症度、死亡率に関連がみられた。とくに腸球菌の増加は移植成績に悪影響を与えた。以上の結果から移植後患者の腸内細菌叢は移植成績に影響を及ぼしうることが世界最大規模の研究によって示された。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨髄移植をはじめとする造血幹細胞移植は難治性の白血病など、血液がんや再生不良性貧血などに対する根治的治療法として普及している。しかし、その最重要の合併症である移植片対宿主病(GVHD)のより有効な治療法の開発によって、さらに移植の成績を向上させることができる。本研究では移植後の腸内細菌叢と移植成績の関連を検討した。その結果、移植後には腸内細菌叢の多様性が喪失し、特定の細菌種の増加がみられた。この変化は欧米人と日本人で同等であった。腸内細菌叢の変化が高度な例ではGVHDの重症化、死亡率の増加がみられた。腸内細菌叢を回復させることで移植成績の向上が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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