CRISPR gRNAライブラリー、あるいは骨髄腫細胞由来のcDNAを用いたスクリーニングにより、骨髄腫細胞におけるintegrin β7の恒常的活性化を惹き起こしている分子のスクリーニングを行ったが、候補となる分子は得られなかった。しかし我々は、骨髄腫細胞の大きな特徴である小胞体ストレスをツニカマイシンあるいはタプシガルギンで誘導してやることによりインテグリンβ7の活性化が誘導されることを見出した。これらの結果から、β7インテグリンでは生理的な活性化コンフォーメーションと異なる骨髄腫に特有のコンフォーメーションが存在するのではないかと考え、構造生物学者との共同研究を開始した。
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