研究課題
miR-195がEBF1欠損造血前駆細胞におけるB細胞欠損をレスキューすることを、E B F1欠損造血前駆細胞にmiR-195をレトロウィルスによって導入し、T細胞B細胞を持たない免疫不全マウスに骨髄移植する系で証明してきたが、より、確実性の高い方法で上記の現象を明らかにするために、miR-195トランジェニックマウスを作成し、miR-195 Tgとvav-CreマウスとEBF1 flox KOマウスの交配を行った。交配が終了したマウスに対して、解析を行ったところ、骨髄においてCD19陽性細胞が認められたため、EBF1欠損マウスで認められるB細胞欠損をmiR-195がレスキューすることが、改めて証明された。また上記細胞に対してATAC-seqを行ったところ、B細胞運命決定で重要とされる転写因子のプロモーター領域においてEBF1欠損細胞ではクローズしているクロマチン領域がmiR-195ではオープンになっていることが明らかになった。しかしながら、マウスが不妊となり、マウスの数を増やしての上記の確認が不能となった。この理由としては、Vav-Creが生殖系列にリークしていることが考えられた。そこで、現在戻し交配を行い、Vav-CreとEBF1 flox ヘテロマウスでの交配を進めている。miR-195欠損マウスにおいてリンパ球分化、B細胞分化に異常が認められており、トランスジェニックマウスの結果を支持する結果が得られた。再現性が認められ次第論文化の予定である。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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