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2019 年度 研究成果報告書

マウスiPS-卵母細胞培養系を用いた感染性流早産患者の母体遺伝的背景の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04237
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所)

研究代表者

柳原 格  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 部長 (60314415)

研究分担者 林 克彦  九州大学, 医学研究院, 教授 (20287486)
西海 史子  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 流動研究員 (60599596)
呉 恒寧  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 研究技術員 (80648139)
吉村 芳修  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), 免疫部門, 研究員 (90771197)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード早産 / 流産 / ウレアプラズマ
研究成果の概要

流早産起因細菌ウレアプラズマのゲノム配列を決定し、新規病原因子を同定した。感染性流早産児の主な合併症は呼吸器並びに神経系障害である。早産原因細菌であるウレアプラズマに有効なアジスロマイシンを含む母体抗菌薬治療は、早産児の重症新生児慢性肺疾患の頻度を低下させた。ウレアプラズママウス感染精子による受精卵への影響について解析した。
流産を起こした243例の胎盤病理とメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素遺伝子C677T多型の関連を調べた。その結果、遺伝型TT及びC/Tの母体は重度の絨毛間、脱落膜の血栓と関連することが示された。不育症関連ANX A5の転写制御機構を明らかにした。

自由記述の分野

周産期感染症、構造生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国における流早産原因菌のウレアプラズマの疫学、病原性、薬剤耐性、ゲノム配列などを報告してきた。これら解析の目的は臨床的な流産、早産のメカニズムを明らかにし、不可逆的な早産合併症である新生児慢性肺疾患や、神経障害を如何に減少させることにある。今回の我々の臨床研究における解析結果は、1)重症新生児慢性肺疾患の頻度を低下される母体への抗菌薬投与プロトコルを検証し、早産合併症制御法を確立したこと、そして2)母親の遺伝的背景が流産胎盤病理と関連することを見出したことにある。このことは新たな不育症への治療の手がかりを示すもので葉酸治療の有効性を示唆した。

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公開日: 2021-02-19  

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