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2020 年度 研究成果報告書

転写因子Keap1-Nrf2系に着目した統合失調症の予防に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04243
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関千葉大学

研究代表者

橋本 謙二  千葉大学, 社会精神保健教育研究センター, 教授 (10189483)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード統合失調症 / うつ病 / 炎症 / 栄養学 / 脳-腸相関
研究成果の概要

妊娠中の母体免疫活性化は、生まれてくる子供の自閉症スペクトラム障害や統合失調症などの発症リスクを高くすることが疫学研究から示唆されている。本研究では、妊娠マウスを用いた母体免疫活性化モデルを用いて、妊娠マウスに転写因子Nrf2を活性化する化合物グルコラフャニンを餌として与えると、生まれてくる仔マウスの行動異常を予防できる可能性を報告した。さらに除草剤グリホサートを妊娠マウスに与えると、母体免疫活性化を起こし、生まれてくる仔マウスの行動異常を引き起こす可能性を見出した。本研究において、子供のメンタルヘルスにおける妊娠期における栄養学の重要性を提唱した。

自由記述の分野

精神神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

妊娠期のストレス等による母体の免疫活性化が、子供のメンタルヘルスに影響を及ぼすことが知られている。今回、マウスを用いた研究において、妊娠期の栄養、すなわち抗炎症作用を有する食事が、生まれてくる子供のメンタルヘルスの異常を予防できる可能性を示唆した。
2019年末からの新型コロナウイルス感染の猛威によるストレスが大きな社会問題になっており、栄養学の視点から、ストレスに対するレジリエンスな体にすることが、子供のメンタルヘルスに好影響を与える可能性を示唆しており、社会的意義のある研究成果である。

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公開日: 2022-01-27  

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