妊娠中の母体免疫活性化は、生まれてくる子供の自閉症スペクトラム障害や統合失調症などの発症リスクを高くすることが疫学研究から示唆されている。本研究では、妊娠マウスを用いた母体免疫活性化モデルを用いて、妊娠マウスに転写因子Nrf2を活性化する化合物グルコラフャニンを餌として与えると、生まれてくる仔マウスの行動異常を予防できる可能性を報告した。さらに除草剤グリホサートを妊娠マウスに与えると、母体免疫活性化を起こし、生まれてくる仔マウスの行動異常を引き起こす可能性を見出した。本研究において、子供のメンタルヘルスにおける妊娠期における栄養学の重要性を提唱した。
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