気分障害患者の安静時機能的MRI(rs-fMRI)解析を行ったところ、自覚的指標有意群において両側の前頭極と楔前部の機能的結合性(FC)の増強を認めた。大うつ病性障害患者に関して、全頭型プローブNIRS装置を用いて測定したところ、左前頭前皮質背外側部―頭頂葉間の安静時機能的結合低下が他覚的イルビーイングに関連していた。気分障害患者において、認知機能が自覚的なウェルビーングの形成に関与していた。うつ病22名、双極性障害20名、健常者49名のMRI(右前部島皮質体積)・NIRSデータ(右背外側前頭前皮質血流賦活)を用いて判別分析を施行した。76%の正診率であり、単独データ使用時より確度が高まった。
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