• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

統合失調症と関連・因果関係のある要因の同定ー遺伝子関連・遺伝的相関・因果関係解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H04251
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関藤田医科大学

研究代表者

池田 匡志  藤田医科大学, 医学部, 准教授 (60424933)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード統合失調症 / 全ゲノム関連研究 / 遺伝的相関
研究成果の概要

統合失調症(SCZ)の全ゲノム関連解析(GWAS)は、有望な疾患感受性遺伝子同定を可能にした。また、非精神疾患との遺伝的相関や因果関係確認のためメンデリアンランダム化(MR)解析が実施され、新たな疾患概念構築に寄与している。
本研究では、日本人SCZのGWASを実施するとともに、日本人の非精神疾患GWASを利用した遺伝的相関解析およびMR解析を実施した。また、他民族のデータも利用しサンプル数を最大化した結果を創出し、4個の新規感受性遺伝子と、SCZとBMI、脂質代謝形質との遺伝的相関を同定した。ただし、その因果関係は明白ではなく、今後のさらなる解析が望まれる。

自由記述の分野

精神科遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症の新規感受性遺伝子同定は、新たなゲノム創薬につながる重要な発見であり、今後の機能解析が望まれる。
また、遺伝的相関解析示された統合失調症とBMIや脂質代謝異常は、古くから知られた関係性である。特にBMIでは、統合失調症ー痩せ型というクレッチマーの体型論など古くから知られている一方、最近では肥満が重要な課題となっている。しかし、本結果が示す結果は、クレッチマーが提案したものと一致し、統合失調症ー肥満の関係性は後天的なもの、すなわち抗精神病薬の副作用による結果という蓋然性が高いことが考えられる。このことは、統合失調症患者=肥満というスティグマを減少させる重要な結果である。

URL: 

公開日: 2021-02-19   更新日: 2021-03-11  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi