研究課題
培養細胞(T-ALL)を用いたin vitroの系での検討として、O-17酸素ガスやO-17グルコースを系内に投与してMRI撮像を行った。O-17酸素ガスの投与では、O-16酸素ガスの投与と比較してMRI信号が低下しており、培養細胞がO-17酸素ガスを消費してO-17水に変換されたものと考えられた。また、O-17グルコースの投与でも同様に、O-16グルコースの投与と比較してMRI信号が低下しており、培養細胞がO-17グルコースを消費してO-17水に変換されたものと考えられた。それぞれpositive controlとしてO-17濃度が0.02%、0.045%の溶液も撮像しており、O-17酸素ガスやO-17グルコースの投与によって、酸素代謝やグルコース代謝がMRIにて計測できることが実証された。O-17水の脳脊髄液内投与に関してはカニューレの挿入方法を見直し、一定の深さでの挿入が可能になるような製品を用いて手技の安定化を図った。再現性良く挿入できる手技が確立され、正常ラットにO-17水を投与して経時的なMRI撮像を行い、脳脊髄液のダイナミックな信号変化を計測することが可能になった。ヒトでの臨床研究に関しては、特定臨床研究としてIRB申請を行い、正常圧水頭症2名、認知症患者2名のMRI撮像を行った。撮像されたMRIデータは経時的な位置変動を補正するためにレジストレーションを行い、信号変化の差分からO-17濃度を算出した。脳室内や脳槽内、クモ膜下腔のO-17濃度変化を解析した結果、正常圧水頭症患者と認知症患者ではピーク濃度に差は見られないが、O-17水の消失速度が異なっており、両群で水動態が異なることを示唆する結果と考えられた。
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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