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2019 年度 研究成果報告書

放射線治療副作用の軽減とがん転移の抑制を両立する治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04265
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関長崎大学

研究代表者

李 桃生  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 教授 (50379997)

研究分担者 浦田 芳重  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (30185087)
後藤 信治  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (50186889)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード放射線 / 癌 / 転移 / 副作用
研究成果の概要

本研究は、放射線治療副作用の軽減とがん転移の抑制を両立する治療薬の開発を目的とした。肺内腫瘍形成(転移)実験モデルと自発肺内腫瘍転移実験モデルを用いて、ニカラベン投与は放射線傷害誘発性がん転移に対する有意な抑制効果が認められ、その機序は肺組織内における炎症性サイトカインや好中球浸潤の抑制によることも明らかにした。また、ニカラベンは放射線による腫瘍殺傷効果に明らかな影響を与えなかったことを確認できた。放射線保護作用を有するニカラベンはがん患者の放射線治療副作用の軽減と癌転移の抑制を両立する治療薬になりうると考えられる。

自由記述の分野

放射線医療科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの放射線治療は多くの副作用が伴い、治療中断や重篤な合併症による生命予後への影響が多くみられる。がん放射線治療の副作用を軽減するための薬剤は、いろいろ試されているが、未だに有効で満足な治療結果が得られるものが存在しない。本研究の結果から、抗酸化と抗炎症作用を有する薬剤(Nicaraven)は、放射線治療の副作用を軽減できると同時に癌転移のリスクも減らすことが可能であり、放射線治療がん患者への臨床応用を期待される。現在、食道がん患者を対象とした医師主導治験を計画中である。

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公開日: 2021-02-19  

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