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2019 年度 研究成果報告書

水素による移植肝包括的保存戦略の構築 ~いつ、どこに、いかに作用させるか?~

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04271
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関京都大学

研究代表者

秦 浩一郎  京都大学, 医学研究科, 准教授 (90523118)

研究分担者 上本 伸二  京都大学, 医学研究科, 教授 (40252449)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード水素 / 臓器保存 / 肝移植 / 虚血再灌流障害 / 単純冷保存 / HyFACS / 水素ガス
研究成果の概要

分子状水素(H2)は、有害な活性酸素種を選択的に中和し無害な水分子へと変える特筆すべき特性を持つが、その臨床応用には、可燃性、高拡散性/透過性、低溶解度など解決すべき複数の障壁がある。その“利点を生かし 難点を減ずる”工夫、すなわちH2の新たなDelivery SystemとしてHyFACS法を考案した。HyFACS法とは、移植臓器が必ず一度は体外環境を経ることを利用して、移植直前(保存終了時)に、体外で、飽和濃度以下の水素水を、移植臓器の血管内に直接注入するだけのシンプルな再灌流前処置である。
HyFACS法はH2吸入法と相加的保護効果を示し、臓器移植における有望な戦略になる可能性がある。

自由記述の分野

臓器保存、臓器移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

虚血再灌流障害(IRI)は固形臓器移植における宿命的課題である。IRIでは、虚血後の再酸素化による活性酸素種(ROS)の発生が種々の組織障害を惹起する。分子状水素(H2)には、組織障害性の強いROSを選択的に中和し、その最終産物は水であるという利点がある一方で、その臨床応用に向けては、可燃性、高拡散性/透過性、低溶解度など解決すべき複数の障壁がある。そこで我々は、H2の新たなDelivery SystemとしてHyFACS法を考案した。この新たな水素の応用法は “利点を生かし難点を減ずる”革新的なDDSであり、その保護効果、水素ガス吸入法との相加的保護効果を実証した。

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公開日: 2021-02-19  

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