研究課題/領域番号 |
17H04280
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
吉田 和弘 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50230727)
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研究分担者 |
奥田 修二郎 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00512310)
二村 学 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (10415515)
大島 貴 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 部長 (10448665)
北川 雄光 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20204878)
沖 英次 九州大学, 大学病院, 講師 (70380392)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 胃癌 / 癌ゲノム解析 / Precision Medicine |
研究成果の概要 |
私達は日本人の胃癌ゲノムを次世代シークエンサーにて解明し日本人胃癌の特徴をもとに、臨床応用に繋げていくデータベースの構築を試みました。本邦の胃癌サンプル207例のゲノム解析を癌遺伝子パネル(CancerPlex)にて行い、93.7%で1つ以上の遺伝子異常が発見されました。米国のデータベースTCGAのサブタイプ4分類(EBV:9%,MSI:21%,CIN:50%,GS:20%)と比較して、EBV:4%, MSI:8%, CIN:58%, GS:30% でEBVやMSIの頻度が少なかった。これには日本ではEBウイルス感染が少なかったり、ピロリ菌感染が多かったりする環境要因の違いも示唆されます。
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自由記述の分野 |
外科腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦における胃癌の発生頻度・死亡率は以前から高く、現在においても依然上位にランクされます。胃癌の発生には多くの遺伝子要因が関与していますが、腫瘍の個体差ごとに遺伝子変化が異なり、未解決の部分も多く見られます。今回、本邦の胃癌においても90%以上でがんゲノムの異常が指摘されました。この結果はゲノム医療の有用性を示唆するものであり、ゲノム医療の均てん化を目指すうえでデータベースの更なる充実は必要と考えられます。
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