研究分担者 |
黒住 和彦 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20509608)
道上 宏之 岡山大学, 中性子医療研究センター, 准教授 (20572499)
藤井 謙太郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40799318)
安原 隆雄 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 講師 (50457214)
亀田 雅博 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50586427)
菱川 朋人 岡山大学, 大学病院, 講師 (60509610)
田尻 直輝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80782119)
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研究実績の概要 |
本研究は、中枢神経系における神経新生とうつ症状について、細胞移植・電気刺激治療・リハビリテーションを用いた治療効果を検討する目的で進められてきた。 昨年までの2年間に引き続き、2019年度も研究を推し進めた。細胞移植については、カプセル化ヒト骨髄由来多能性幹細胞移植を脳梗塞モデルに対して行い、直接細胞移植と比べても治療効果が高いことを行動学的・組織学的に示した。現在、この研究については神経新生およびうつ様症状に対する治療効果を確認中であり、2020年度中には論文化にこぎつける予定である。脳梗塞における脳血流評価に関する研究も行い、論文化した(Nishihiro S, et al. Neuromolecular Med 2019)。うつ様症状を呈するWistar Kyoto ratを用いた基礎研究では、薬物療法による治療効果と神経新生について評価した(Kin K, et al. Brain Res 2019)。電気刺激治療は、我々が企業と共同開発した小型・埋め込み型の24時間連続刺激可能なシステムを用いて、パーキンソン病モデルに対する頸髄硬膜外刺激や迷走神経刺激を行い、良好な治療効果を示すことができ、現在複数の論文を投稿中である。リハビリテーションについては、ランニングホイールを用いた自発運動の脳梗塞に対する治療効果を確認したが、うつ様症状の改善にも寄与することが示されつつあり、今後も研究を続けていく予定である。
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