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2019 年度 研究成果報告書

オピオイド鎮痛薬副作用脆弱性の遺伝子メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04324
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔科学
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

池田 和隆  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 分野長 (60281656)

研究分担者 西澤 大輔  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (80450584)
森野 良蔵  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 研究員 (80366351)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード薬物反応性 / ゲノム / 薬理学 / 脳・神経 / 医療福祉
研究成果の概要

オピオイド性鎮痛薬は有用であるが、副作用に注意が必要である。副作用脆弱性関連遺伝子多型を見出すために、全身麻酔手術を受けた成人患者2020例に関して、オピオイド鎮痛薬副作用などの臨床データ・属性データおよびゲノムDNAを収集し、ゲノムワイド関連解析を行った。ゲノムワイドレベルに有意な関連は見出されなかったが、PAR2遺伝子多型など強い関連を示す遺伝子多型が見出された。これらの多型について、我々が構築した鎮痛薬感受性や疼痛感受性等に関するゲノムワイド多型データベース(2000症例)で検索したところ、PAR2遺伝子多型が慢性痛とも関連することが見出された。

自由記述の分野

神経精神薬理学、疼痛制御学、アディクション科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

オピオイド性鎮痛薬は有用であるが、副作用に注意が必要である。米国ではオピオイド過量服薬による呼吸抑制死が年間4万人を超えている。しかもこのような副作用の出現は患者ごとに大きく異なる。今回オピオイド副作用脆弱性関連遺伝子多型が見出されたことは、疼痛および鎮痛薬感受性の遺伝子メカニズムの解明に繋がるとともに、患者個々人の遺伝子に合わせて過量服薬死を防ぎつつ適切に疼痛治療を行うテーラーメイド疼痛治療に繋がるものである。

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公開日: 2021-02-19  

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