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2018 年度 実績報告書

患者由来iPS細胞を用いたVHL病新規病態モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 17H04328
研究機関京都大学

研究代表者

中村 英二郎  京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (90293878)

研究分担者 杉山 愛子  京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (30642699)
竹越 一博  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードVHL病 / 疾患特異的iPS細胞
研究実績の概要

血液細胞等から樹立されたVHL病患者由来のVHL+/- iPS でKaryotypingにより正常であることが確認された細胞を用いて実験を進めている。また、これらのVHL+/- iPSに関してはNOD-scidマウスの精巣に移植を行いmature teratomaが形成されている(多分化能を有する)ことも既に確認されている。
VHL患者に発症するVHL関連腫瘍の発生には野生型VHL alleleの欠失が必須であることから、CRISPR/Cas9 system を用いて wt-VHL の Disruptionを行なった。一つのVHL+/- iPSにおいて、野生型VHLがdisruptされていることがWBにより確認できたことから、他の患者由来VHL+/- iPSに関しても同様の方法を用いて複数のVHL-/- iPSの樹立を行なった。
樹立に成功したVHL-/- iPSを腎被膜下に移植を行ったところ、一部の組織において患者の病型を反映していると思われる組織像が得られた。また、腫瘍の発生母地である中胚葉への分化誘導を行なったところmesodermの分化マーカーが発現されていることが確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CRISPR-Cas9 systemによるwild-type VHLのdisruptionに成功し、複数のVHL-/- iPSの作成に成功したこと。また、中胚葉への分化誘導にも成功し、今後の実験計画が進むことが期待されるため。

今後の研究の推進方策

樹立に成功したVHL-/- iPSの分化誘導を行った上で、in vivoへの移植を行う。また、必要に応じてin vitro、in vivoでの発現解析を行い患者の病型が再現され得るか確認を行う。

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公開日: 2019-12-27  

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