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2018 年度 実績報告書

前立腺癌3D-organoid骨微小環境モデルの開発と骨転移機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17H04330
研究機関山口大学

研究代表者

松山 豪泰  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70209667)

研究分担者 松本 洋明  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60610673)
清木 誠  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226619)
浅岡 洋一  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10436644)
小川 毅彦  横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (50254222)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード骨微小環境 / 前立腺がん / M0CRPC / アパルタミド / エンザルタミド / デルタ4アビラテロン
研究実績の概要

平成30年度、三次元マトリックス構造のキトサンをコートしたシャーレに骨芽細胞(間葉系幹細胞より誘導)を播種した擬似骨微小環境in vitroモデルを樹立し、GFPを導入したホルモン感受性前立腺がん継代培養株(LNCaP),ホルモン抵抗性株(DU-145, PC-3)および去勢抵抗性前立腺癌株(C4-2)を播種した。GFP導入培養細胞株は2レーザーシステムによる蛍光観察が可能なCell Imager(本科研費にて購入)を用いて観察したところ、30日以上にわたって持続的に増殖することを確認した。
次にLNCaPおよびC4-2を対象として、転移を認めない去勢抵抗性前立腺癌(M0CRPC)の治療薬であるアパルタミド、エンザルタミド、およびアビラテロンとデュタステリドの併用効果を同モデルを用いて検討した。
その結果、アパルタミド、エンザルタミドとも両細胞株に対して有意の増殖抑制効果を認めた。一方アビラテロンとデュタステリドは単剤では弱い増殖抑制効果を認めたのみであったが、併用群はアパルタミド、エンザルタミドより有意の増殖抑制効果を認めた。また併用群の培養上清にΔ4アビラテロンの存在を確認した。
これらの結果は、2019年日本癌学会、ESMO(欧州臨床腫瘍学会、投稿中)および2020年AACR(米国癌学会)に発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成30年度の実験結果は当初の計画とほぼ同様に進行しており、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

令和元年度は、in vitroモデルの効果を骨転移in vivoマウスモデルで確認する予定である。
ま原発巣から誘導したオルガノイド(すでに樹立済)を同モデルに播種し、薬剤感受性試験の可能性を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Novel bone microenvironment model of prostate cancer with chitosan fiber matrix and osteoblast in 3D culture.2019

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Samoto, Hiroaki Matsumoto, Hiroshi Hirata, Koji Ueno, Junichi Mori, Ryo Inoue, Seiji Yano, Yoshiaki Yamamoto, Hideyasu Matsuyama
    • 学会等名
      ESMO2019
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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