研究課題/領域番号 |
17H04342
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 直 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90246356)
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研究分担者 |
杉下 陽堂 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 講師 (20587745)
塚田 孝祐 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (00351883)
高江 正道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (00621301)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 卵巣組織凍結保存 / 妊孕性温存療法 / 小児・AYA世代がん / がん・生殖医療 / がんサバイバーシップ / 耐凍剤 / 卵巣輸送 |
研究成果の概要 |
本邦においても、小児・AYA世代(AYA世代とは、5歳から39歳までの思春期から若年の世代)の一部の女性がん患者に対する、治療開始前の妊孕性温存療法(将来がんを克服した後に子供を授かることができるための治療)が導入されつつある。小児・思春期世代のがん患者にとって唯一の妊孕性温存療法である卵巣組織凍結保存は、10年を超える長期にわたる保管が必要となる。本研究成果によって、長期保管体制におけるヒューマンエラーを防ぐ安全性を担保する新たな保管システムの開発に成功し、さらに長期保管のための耐凍剤の安全性を示す成果を得ることができた。
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自由記述の分野 |
がん研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、がん治療の進歩に伴いがんを克服した小児・AYA世代がんサバイバーが増加している。一方、一部のがん治療によって卵巣や精巣の機能が低下することで、将来の患者の妊孕性の喪失(卵子や精子の数が減少し、がん治療後に子供を授かることが不可能になってしまうこと)等を引き起こす場合がある。我々は、小児・AYA世代のがん医療の充実とがんサバイバーシップ向上(将来子供を授かる選択肢を残す試み)に主眼をおいて研究を進めてきた。本研究成果は、①新たな妊孕性温存技術である卵巣組織凍結保存の安全性を明らかにしたこと、②安全な長期保管体制の構築に寄与すること、から学術的・社会的意義が高いものと確信している。
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