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2020 年度 研究成果報告書

Epstein-Barrウイルスによる細胞老化関連分泌形質誘導機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04343
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関金沢大学

研究代表者

脇坂 尚宏  金沢大学, 医学系, 准教授 (70377414)

研究分担者 吉崎 智一  金沢大学, 医学系, 教授 (70262582)
近藤 悟  金沢大学, 附属病院, 講師 (70436822)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード細胞老化 / Epstein-Barrウイルス / ヒト乳頭腫ウイルス / ミトコンドリア / 転移
研究成果の概要

本研究では、上咽頭癌・中咽頭癌いずれにおいても細胞老化現象と癌化・転移の関連性は示されなかった。両者でミトコンドリアDNAで様々な変異を認め、特に上咽頭癌では転移との関連性が明らかになった。上咽頭癌ではミトコンドリアDNAの変異は主にシチジンデアミナーゼによるもので、一方、中咽頭癌ではシチジンデアミナーゼによるものと活性酸素種によるものが混在していた。
以上の成果により、ミトコンドリアDNAの変異によって転移が促進される現象の存在が示された。そして今後、ミトコンドリアDNAと転移を結びつけるメカニズムの解明が求められる。

自由記述の分野

頭頸部外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は当初、SASPと発癌・転移の関連性を解明すべく開始したが、その関連性は証明されなかった。SASPの誘因としてミトコンドリアDNAの変異が指摘されているが、本研究では、次世代シークエンサーによる解析の結果、SASP現象よりもミトコンドリアDNAの変異が転移促進の主要因の一つとして抽出された。
頭頸部癌、特にウイルス関連癌の転移機構研究の方向性として、ミトコンドリアDNA変異による転移機構の解明が今後の研究課題として示された意義は大きい。

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公開日: 2022-01-27  

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