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2019 年度 研究成果報告書

ヒト遺伝性難聴を切り口とする、聴覚生理の網羅的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04345
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関信州大学

研究代表者

北尻 真一郎  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (00532970)

研究分担者 宇佐美 真一  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10184996)
喜多 知子 (嶋知子)  京都大学, 医学研究科, 研究員 (20362519)
西尾 信哉  信州大学, 医学部, 特任講師 (70467166)
大西 弘恵  京都大学, 医学研究科, 研究員 (50397634)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードDIAPH1 / CLDN14 / OTOA / MYO6 / POLD1 / EPHA2
研究成果の概要

遺伝性難聴患者のゲノムサンプルと臨床データの収集を行い、細胞生物学的および生化学的な解析を進めた。それらのうち、以下の成果は論文として発表できた。DIA1はDIDドメインとDADドメインが結合することで自己抑制されるが、DIDドメインに変異があるとこの結合が弱まって恒常活性となり難聴を引き起こす。CLDN14変異はバリア機能の破綻により難聴を起こし、これには人工内耳が有効であった。OTOAはコピー数多型により難聴の原因となり、変異型Myosin VIは微絨毛伸長不全を起こし、POLD1変異ではDNAの伸長が抑制されており、EphA2はペンドリンと結合して局在を規定する機能が明らかと出来た。

自由記述の分野

耳科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

難聴の有病率は全ての疾病の中で2番目に高く、日常生活に支障を来す障害の原因として成人発症の難聴がトップで、かつその負担は今後さらに増加すると見込まれている(WHO, 世界疾病調査)。しかし根本的治療法がなく、多くの患者が重いハンデを背負いその社会的損失は計り知れない。難聴の病態、さらに言えば聴覚受容の分子機構には不明な点が多く、これが治療法の開発を困難としている。本研究成果は内耳がいかに音を感じるのかを分子レベルで解明するものである。かつ各分子はヒト遺伝性難聴の原因遺伝子として同定したもので、これらの知見はヒトの難聴の病態に直接応用できるものである。

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公開日: 2021-02-19  

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