研究課題/領域番号 |
17H04363
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
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研究分担者 |
垣花 泰之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (20264426)
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
山口 宗一 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (20325814)
原田 陽一郎 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 糖鎖オンコロジー部主任研究員 (80464147)
伊藤 隆史 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 講師 (20381171)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 組織損傷 / 止血 / 修復 / Thrombin / Thrombomodulin / TM / Protein C / EPCR |
研究実績の概要 |
本研究課題の中核は、生体への侵襲においては、【damage sensing】→【damage control】→【damage resolution & repair】という各独立した反応系が、コヒーレントかつなめらかに融合した連鎖反応となり、これが 閉鎖循環系恒常性の維持、すなわち生存戦略として重要であるというコンセプトの基盤を創出するため、分子細胞学的レベルでデータを提示することである。すなわち【damage sensing】、【damage control】、【damage resolution & repair】という各プロセスは、各々が独立した分子細胞基盤を有した反応でありながら、互いに密に連携した連続反応となり、その分断は、出血/血栓・塞栓、さらには播種性血管内凝固症候群(DIC)やショックなどの重篤な病態の原因となる。damage sensing 反応は凝固第XII、Ⅶ因子から開始され、damage control が止血・血栓形成に当たる。 本研究で証明しえたことは、1)トロンビンが止血反応において中核的役割を果たすが、2)このトロンビン(T)の時間的空間的制御は内皮細胞上のトロンボモジュリン(TM)に依って営まれていること、3)T/TM複合体が、プロテインC(PC)を活性化して生じた活性化PC(APC)が、その受容体(EPCR)、あるいはPAR1(protease activated receptor-1)を介して修復反応に連鎖することである。 従ってAPC/EPCR-PAR1 系の欠損・不全は単に血栓塞栓のみならず、組織細胞壊死、創傷治癒遷延・不全、習慣性流産を招来することを明らかにした。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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