• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

敗血症性脳症の非侵襲計測と分子病態の統合解析による積極的治療介入の再考察

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17H04364
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 救急医学
研究機関同志社大学 (2018-2021)
大阪大学 (2017)

研究代表者

今村 行雄  同志社大学, 研究開発推進機構, 学術研究員 (90447954)

研究分担者 松浦 裕司  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10791709)
村上 由希  関西医科大学, 医学部, 助教 (50580106)
小倉 裕司  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
神 隆  国立研究開発法人理化学研究所, 生命システム研究センター, チームリーダー (80206367)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード敗血症性脳症
研究成果の概要

敗血症性脳症は重症敗血症の生存者に見られる症候で昏睡・せん妄・高次脳機能障害を呈し、極めて予後が悪い。本研究では敗血症性脳症の積極的治療介入方法について洞察を深めるため、脳神経細胞をターゲットに非侵襲・統合的な分子メカニズムをキーワードに研究を推進した。その結果、敗血症性脳症を誘導したモデルマウスにおいて迷走神経を超音波を用いた非侵襲的な方法で刺激を加えた結果、サイトカイン量、リンパ球の制御因子、生存率、体温・行動量、海馬の神経活動パターンが正常化することが見出された。さらにAcad9, TFという2つの因子が極めて重要であることがわかった。これらの結果は臨床に応用可能であることが示唆される。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症性脳症は、現時点では有用な積極的治療介入方法は確立していない。研究代表者らはこの点について、5年に及ぶ研究を遂行した。すなわち、敗血症性脳症ではその発症に関わる因子(DAMPs,PAMPsなど)が極めて多く、多因子疾患である。脳における症候もびまん性であり、部位特異的な治療介入から効果を得るのは難しい。神経可塑性の異常が起こることから自然治癒的な変化を期待することも難しい。本研究で用いた非侵襲的迷走神経刺激療法はまさにこれらの弱点をうまく克服した上で挑戦を試みた治療法であり、人への臨床応用は十分可能であると考えられるが、部検脳など患者さんやご家族の協力が今後の研究発展に必要である。

URL: 

公開日: 2023-01-30   更新日: 2023-03-23  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi