研究課題/領域番号 |
17H04408
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
來生 知 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30545059)
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研究分担者 |
谷口 英樹 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70292555)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | バイオマーカー |
研究実績の概要 |
癌組織において、がん細胞に分化し未分化性を維持する癌幹細胞の存在が明らかにされつつある。正常組織の幹細胞が特定の微小環境下で幹細胞性を維持するのと同様に、がん幹細胞にもがん微小環境というニッチが存在し、がんの治療抵抗性や転移などの悪性化、免疫寛容などに貢献していることがわかりつつある。申 請者は最近の研究で、脳腫瘍や口腔がんにおいて放射線照射によって局所血管からの血管新生が抑制された際に、骨髄由来細胞、特にCD11bを発現する単球系細胞が腫瘍内へ誘導され、その後M2マクロファージに分化し脈管形成が起こることを見出した。本研究では口腔がんにおいてそのM2マクロファージが再発の予後マーカーとなりうるか、またどのようにがん細胞とかかわっているのか、特にがん幹細胞による悪性化への関わりについて解析を行い、これらを標的とする新規治療戦略の可能性を探る。本年度は昨年度に引き続いて次のテーマに沿って実験を行なった。1)M2マクロファージが口腔がんの化学放射線療法後の予後マーカーとなりうるか?当科で化学放射線治療を行う口腔癌患者の末梢血液から単核球を分離し、蛍光標識したM2マクロファージの抗体と反応させフローサイトメトリーを用いて検出を行った。治療前後の変動が再発に関連するかどうか統計学的解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
化学放射線治療を行なっている口腔がん患者の血液よりM2マクロファージのマーカータンパクとして数種類の抗体を用いてフローサイトメトリーを行なっているが、予想よりも発現量が少なく、また現在までに治療前後での優位な変化は見られていない。
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今後の研究の推進方策 |
人の細胞を用いた研究では今後症例数を増やして同細胞群のマーカー解析を行う予定である。一方担がんマウスモデルでは有意な変化が見られており、今後の結果が期待される。
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