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2019 年度 実績報告書

複合免疫療法の開発~免疫チェックポイント阻害剤と癌ワクチン~

研究課題

研究課題/領域番号 17H04410
研究機関鶴見大学

研究代表者

岡本 正人  鶴見大学, 歯学部, 臨床教授 (10243718)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード癌免疫療法 / 癌ワクチン / 樹状細胞 / 免疫チェックポイント阻害剤 / PD-1
研究実績の概要

(1) 癌抗原パルス樹状細胞(DC)による抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)誘導とPD-1/PD-L1経路阻害の影響:癌抗原を複数組み合わせる事でより高い治療効果が得られる。WT1に加えて口腔扁平上皮癌(OSCC)細胞で発現が報告されているMUC1及びsurvivinに対するCTL誘導について確認した。各々の抗原ペプチドとHLA型の適合する健常人及びOSCC患者由来末梢血単核球より分離・培養したCD8+T細胞と各ペプチドをパルスした同ドナー由来DCを共培養し、各抗原に対して特異的CTLを誘導する事を確認した。抗PD-1抗体あるいは抗PD-L1抗体添加で、より強力に癌抗原特異的CTLが誘導される事も確認された。
(2) 抗PD-1抗体+癌抗原パルスDCワクチン併用免疫療法の治療効果:本年度は同系腫瘍移植マウスを、癌抗原(WT1, MUC1およびsurvivin)パルス同系マウス骨髄由来DC及び抗PD-1抗体で治療する事により、各々単独治療と比較して強い抗腫瘍効果を認めた。治療開始7日目より腫瘍浸潤リンパ球および脾臓リンパ球において各癌抗原特異的CTLの誘導と血清中IFNγ誘導を認めた。
(3) OSCC組織のPD-L1およびPD-L2タンパク等の発現解析:初年度、前年度から引き続き手術材料の免疫染色を実施しデータを蓄積した。PD-L1発現無しあるいは低発現患者において、無再発生存期間および全生存期間の延長傾向を認めた。
(4) 抗PD-1抗体+DCワクチン併用療法(パイロットスタディ):協力医療機関で6例の切除不能口腔癌患者に同治療を行い経過観察中である。抗原としてWT1+MUC1あるいはWT1+MUC1+survivinのカクテルを用いた。全例で、使用した癌抗原のうち少なくとも1種の癌抗原に特異的なCTLの誘導を確認した。今後も引き続き症例を拡大してゆく予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] Clinical Significance of Tumor-Infiltrating T Cells and Programed Death Ligand-1 in Patients with Pancreatic Cancer2019

    • 著者名/発表者名
      Yoshida Sayumi、Ito Zensho、Suka Machi、Bito Tsuuse、Kan Shin、Akasu Takafumi、Saruta Masayuki、Okamoto Masato、Kitamura Hiroaki、Fujioka Shuichi、Misawa Takeyuki、Akiba Tadashi、Yanagisawa Hiroyuki、Sugiyama Haruo、Koido Shigeo
    • 雑誌名

      Cancer Investigation

      巻: 37 ページ: 463~477

    • DOI

      10.1080/07357907.2019.1661427

    • 査読あり
  • [学会発表] 免疫状態の【見える化】~適切な予防・治療のために~2019

    • 著者名/発表者名
      岡本正人
    • 学会等名
      日本統合医療学会熊本支部学術講演会 (第2回日本統合医療学会免疫部会学術講演会)
    • 招待講演
  • [学会発表] プレシジョン・メディシンの確立と 「免疫」の役割2019

    • 著者名/発表者名
      岡本正人
    • 学会等名
      日本免疫・細胞治療学会主催 免疫・細胞セミナー2019
  • [学会発表] 統合医療と免疫システム2019

    • 著者名/発表者名
      岡本正人
    • 学会等名
      第7回日本統合医療学会サマーセミナー
    • 招待講演
  • [学会発表] 腫瘍免疫について2019

    • 著者名/発表者名
      岡本正人
    • 学会等名
      日本タヒボ研究会「最新免疫に関する講習会」
    • 招待講演
  • [学会発表] 免疫バイオマーカーを基盤とした 個別化統合医療の開発2019

    • 著者名/発表者名
      岡本正人
    • 学会等名
      第23回日本統合医療学会 日中合同シンポジウム

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公開日: 2021-01-27  

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