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2021 年度 研究成果報告書

人工細胞を用いたオーラルケアシステムの基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17H04418
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 歯周治療系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

木戸 淳一  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (10195315)

研究分担者 吉田 賀弥  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (60363157)
篠原 康雄  徳島大学, 先端酵素学研究所, 教授 (60226157)
廣島 佑香  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 講師 (60545143)
成石 浩司  徳島大学, 病院, 講師 (00346446)
稲垣 裕司  徳島大学, 病院, 講師 (50380019)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード歯周病 / オーラルケア / 抗菌ペプチド / 無細胞蛋白質合成 / リポソーム / ドラッグデリバリーシステム / 人工細胞
研究成果の概要

抗菌ペプチドを用いた口腔感染症の生物学的な予防法の基盤構築を目指した。無細胞蛋白質合成系によりリポカリン2(LCN2)やベータ-ディフェンシン 2(BD-2)等の抗菌ペプチドを合成し、その同定や定量を行った。ドラッグデリバリーシステムのキャリアとしてリポソームを調製し、口腔上皮細胞への取込み法を検討した。LCN2やBD-2を封入したリポソームを細胞培養系に加え、細胞への送達を確認した。合成したLCN2やBD-2、そのリポソーム封入体がP. gingivalisの細胞への付着を抑制した。この結果から、合成した抗菌ペプチドのリポソームによる細胞送達は、歯周病の予防に貢献する可能性が示唆された。

自由記述の分野

歯周病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯磨き等の口腔清掃が難しい高齢者の口腔衛生環境を整えることは歯周病ばかりでなく他の口腔内感染症の予防にとっても重要である。本研究では、生体が産生している抗菌ペプチドを無細胞蛋白質合成系で合成し、細胞膜成分と類似した脂質のリポソームに封入し、またリポソームの改良により口腔上皮細胞へ送達効率を高めたドラックデリバリーシステムを研究した点に特徴がある。この研究により化学薬物ではなく、生体に負荷の少ない、歯周病の生物学的な予防法を提案した点に学術的な意義がある。
これらの新たなオーラルケア法は、高齢者や要介護者の歯周病ばかりでなく、関連する全身疾患の予防にも貢献するという社会的な意義も考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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