研究課題
下五島地区でH20~28年までに健診を受けた約2000人の受診者のデータベースを作成し、H30年度健診終了後にこれに追加した。H30、2018年度は203人(奈留地区128人、玉之浦地区75人)の健診を行ないデータベースに追加した。【健診の実施】①口腔の健康診査の実施(齋藤、福田、古堅が担当)・硬組織診査(う蝕、補綴の状況等)・歯周組織検査(歯周ポケット、アタッチメントロスの測定、BOP、Plaque Index 等)・口腔衛生習慣やGOHAI(General Oral Health Assessmet Index:口腔に関連した健康関連QOLの測定尺度)に関するアンケート調査・刺激唾液、歯肉縁下プラーク等をサンプルとした歯周病細菌の同定とマイクロビオームによる菌叢解析・嚥下障害のスクリーニングテスト(反復唾液嚥下テスト:RSST)・舌圧の測定②全身の健康診査の実施(前田が担当)・採血、採尿、一般的な成人健診の検査・生活習慣に関するアンケート調査:喫煙、飲酒、運動、肥満、ストレス等・握力測定、超音波法による骨密度測定・動脈硬化に関する検査・頸動脈超音波検査(内膜中膜複合体厚intima-media thickness; IMT の測定)、頸動脈プラークの有無、狭窄の有無、血圧脈波検査装置による心臓足首血管指数(CAVI)および指尖脈波計による血管年齢の評価、指尖脈派の測定(ankle brachial pressure index;ABI)・血液生化学検査(前田が担当)ヘモグロビンA1c、AST、ALT、ALP、コリンエステラーゼ、高感度CRP、脂質(LDLコレステロール、HDL コレステロール、酸化LDL コレステロール、中性脂肪)、ホモシステイン等の測定を行ない、残余血清は-80℃のディープフリーザーに保管している。
2: おおむね順調に進展している
2018年度は上記の健診を実施し健診結果、唾液検査や血清などのサンプルについて分析を始めたところである。一方、長崎大学に設置されているサーバーに接続し、被験者のデータを分析するための基本システムを構築し、データの流し込みを行い、被験者への結果返しに利用した。2019年度は医科健診結果とのリンケージを行い、計画は順調に進展している。
2018年度の被験者のデータ入力を行い、健診結果の住民への説明会に用いた。このデータベースを基に、口腔健康状態、特に歯周病と動脈硬化症やリュウマチなどの生活習慣病との関連性について分析を進めていく予定である。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件)
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